HARD ROCK & ICEを目指した活動をしています。
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2015年2月28日土曜日

2015/2/28 錫杖岳三ルンゼ~グラスホッパー


メンバー:なおっぴ&しろ

錫杖岳三ルンゼ~グラスホッパーに行ってきました~♪


新穂高中尾温泉口の駐車場(トンネルを出て、橋を渡ったら、すぐ右側)に車をとめる。
前衛壁まではトレースばっちりでした。
登山道に入ってすぐ、雪が深いのでわかんをつけ、
ものすごいデブリのルンゼを渡ったり、
所々赤布を追っていきます。
夏に来た時の面影は全然なくて、トレースがなかったら、きっと迷っていたと思います。
アプローチは夏より短くて、2時間位でした。

前衛壁に近づくにつれ、一ルンゼのかっこいい氷が見えてくる。
トレースは、ちょうど、一ルンゼの取り付き近くに続いていました。
岩小舎は埋まっていそうなので、探す気はなく、テン泊装備を樹林帯にデポして、
三ルンゼ目指して、適当なところをラッセルしてトラバース。
夏は左方カンテから三ルンゼまで、ブッシュのためか、けっこうな距離があるように感じたけど、
すごく近く感じました。

三ルンゼは、真上から左右の壁から、スノーシャワーがひっきりなし。
取り付きで準備をしたら、簡単な氷をフリーで登り、
右壁の支点をビレーポイントとしました。

1P目:しろ


左のベルグラは剥がれそうなので、スノーシャワーの通り道だけど、右のボロい氷から登る。
氷と雪。
大きい岩影の支点でビレー。

2P目:なおっぴ


岩陰から厚めのベルグラに移る。
雪上を詰めていくと、またベルグラ。
さらに雪上を詰めると、左の壁にボルトがあるチョックストン。
カムを決めて、右のボロい氷から登る。
上部は雪田で、潅木を掘り起こし、60mぎりぎりでビレー。

三ルンゼは2ピッチでした。
トンネルやチムニーは雪で埋まっていて、ほとんど氷と雪。
雪を掘ってみても、スクリューが効くようなところはほとんどなかった。
スノーシャワーは午前中いっぱい断続的に続いていた。

しろが、ロープを引きながら、コルに出て様子を見る。
遠くに広がる景色と、すぐそこにあるきのこ雪に興奮!
グラスホッパーの下部は雪で埋まっていたので、左上して取り付きまで行ってみるが、
氷がつながっておらず、私の身長では届かないし、
周囲の岩壁はスラブ状で、カムも決められない。
とりあえず、リッジに跨って、ボディビレー。
でも、ランナーが取れずに、グラスホッパーで落ちたら、二人とも谷底に落ちる・・・
敗退するにも、急で不安定な雪の斜面をクライムダウンすることになる・・・

なおっぴは、スラブ状の岩にハーケンを打って、
氷にスクリューを決めると、
ドライのパートからグラスホッパーに取り付く。
剥がれそうなベルグラに乗り移る一歩の勇気が出ず、あえなく敗退。



後続の先輩は、氷にスクリュー2本決めて、
同じラインから華麗に登る。
しかも上部は凹角ではなく、左の垂直部分を攻めるというかっこよさ。
氷が悪くてすごく楽しそう!
すごく勉強になったし、刺激を受けた。
私もそんな風になりたいな。
グラスホッパーは北側にあり、時間も遅くなってきたたこともあって、
氷が岩みたいに硬かったとのこと。

敗退した私たちは、運よく時間の経過とともに硬くなった雪の斜面をクライムダウン。
同ルートを懸垂3回で取り付き。
氷も雪もぐさぐさに溶けていた。

翌日は一ルンゼか左方カンテの予定でしたが、氷が溶けてしまったのと、一ルンゼのスノーシャワーが午後になっても凄かったらしいので、明日はお天気がよくないし、早々に下山しました。
これから雪が溶けて、また氷ができ、チムニーやトンネルが出てくるのでしょうか。
暖かくて、凍傷の指が心配だった私としてはありがたい環境だったけど、
アイスのルートはやっぱり2月がいいな、と思いました。

冬の錫杖岳は本当にきれいだった~。
宿題もできたし、一ルンゼ、左方カンテ、二ルンゼもある!
今シーズンはボッカトレばかりだったので、来シーズンはクライミング頑張って、またこよう♪

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